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集客のコツ

ホームページ活用例 ケーススタディ 2

不利な立地をHPでカバー

泌尿器科・外科を専門に長く勤務医としてその手腕をふるってきた小林峰生院長が、愛知県知多郡東浦町に「小林クリニック」を開業したのは約10年前。「実は、開業にはあまり積極的ではなかった」と話す小林院長は、立地選びもそこそこに、ご自身の実家での開業を決めました。

小林クリニックがある東浦町は名古屋市の南、知多半島の北東部に位置する人口約5万人の町。周辺を半田市や東海市、刈谷市などの中規模都市に囲まれたベッドタウン的な性格が強く、泌尿器科専門で運営するには、立地としてはやや不利な要素があることは否めませんでした。そこで小林院長は、立地のマイナス要素をカバーするために開院とほぼ同時にホームページ(以下HP)を開設。広域からの集患を目指しました。

「特に泌尿器の患者さんは受診を恥ずかしがる方も多いので、HPで泌尿器関連の情報を出すのは効果があるのではないかと考えました」(小林院長)。 HPには「診療アドバイス」として、泌尿器関連の疾患の解説や治療法、再発防止や予防のアドバイスを、図説などを用いてわかりやすく解説。さらに、患者さんの立場から疑問に答える「Q&A」を盛り込むなど、泌尿器疾病関連の情報を手厚く構築しました。

10年前というとHPを開設しているクリニックもまだそれほど多くない時期。小林クリニックのHPは、泌尿器系の情報量の多さもあいまって予想通りの効果を発揮。「泌尿器」、「ED」のキーワードで検索すると6番目くらいには表示され、Q&Aコーナーに対する問い合わせは全国から殺到。集患についても、カーナビを使って遠方から訪れる患者さんが増えました。

「うちの場合は、包茎手術、男性の避妊手術、EDで見える若い患者さんが多いですね。特にEDでは、近所のクリニックにはかかりづらいのでしょう。岡崎市や豊田市の三河方面、名古屋市南部といった比較的遠方から『ホームページを見た』と言って来院される方も多く、想定どおりの手応えがありました」(小林院長)。

小林 峰生院長 小林クリニック 外装

最寄駅からは徒歩で約5分。
駐車場も完備しています。

仕事風景

ホームページに、どこからアクセスした方が多いか?どんなワードで検索されているか?等をチェックする様子。

中高年層のED患者の集患へ

このように小林クリニックのHPは、立ち上がりからほぼ目的どおりに有効的に機能しましたが、運用から数年経つうちに課題も浮かび上がってきました。これまでパソコンを使うのは若い世代が中心だったために、HPからの情報発信の受け手も、当然のことながら若い人が中心でした。 しかし最近は、中高年世代でパソコンを使う人も増えていることから、小林院長は、「中高年世代に向けた情報発信も必要」だと考え始めています。

特にいまの中高年世代は、性に対する羞恥心が強い人も多く、実際に小林クリニックの患者さんでも、血圧を測りに来た方が診察時にそっと、製薬メーカーが作成した<ED受診カード>を出してくるようなケースもあるといいます。 小林クリニックでは、「EDで受診したい」と言い出しにくい患者さんのために<ED受診カード>を受付に置き、また、EDの診療の際は女性看護師には外してもらうなど、患者さんの羞恥心を取り除くことで受診のハードルを下げる工夫を行っています。 それに加えてHPからも中高年世代への情報発信を行うことで、器質的な疾患を伴っているような深刻なEDの患者さんが悩みを打ち明ける機会が増えることも考えられるわけです。

「中高年の方には、他の診察で見えた場合にも医師のほうからEDについて問いかければいいのですが、こちらにも遠慮があってなかなか聞きにくいことがあります。そうするとHPを通じて患者さんが言い出しやすい状況を作ることも考えたほうがいいのではないかと思っているんです」(小林院長)。

診療所の様子

診療所の様子

受付の様子

受付の様子

潜在する患者のニーズを掘り起こす

「ED」をはじめ、「男性避妊手術」や「ピアスの穴あけ」、「AGA治療」といった自由診療にも取り組み、患者さんの層を広げています。 「自由診療については医師によっていろいろな考え方がありますが、ただこれからはクリニックがもっと増えていくはずですから、経営的に自由診療をやらざるを得ない場合も増えてくると思います。自由診療の患者さんを集めるのにHPは役立つと思いますよ」(小林院長)。

小林クリニックのHPも開設から約10年が経過。最初にかなり力を入れてコンテンツを充実させましたが、小林院長は、より時代の変化や患者さんの特性・ニーズに合わせて手を入れていくことも考え始めています。 例えば、「男性避妊手術」をクリニックで行うところはそう多くないことから、小林クリニックの看板ともいえるほど多くの患者さんが訪れます。そうした強みのある診療の情報をさらに手厚くHPに盛り込むことが一つ考えられます。

EDにしても、最近の複数のメーカーのED治療薬をセットで処方して、効果の違いを試してもらうなどの対応がポピュラーになっていたり、ED治療薬にED以外の副次効果があることが話題になっています。こうした動きを捉え、ED治療についての情報提供をさらに詳しく行ったり、あるいは若い患者さんを対象に性の悩みにまで対応力を広げていくことでアクセス増につなげていこうという作戦も考えられます。

小林クリニックは、JR武豊線東浦駅から歩いて数分と近く、駐車場も11台完備と来院のアクセスは容易なロケーションにあります。開院10年という節目を迎えて、今後はHPをさらに活用しながら、潜在している患者さんのニーズの掘り起こしが進みそうです。

光が差し込み、明く開放的な待合室

光が差し込み、明く開放的な待合室

EDの診察カード

EDの診察カード

(2009年 取材)

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