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ED診療のコツ

ED診療のコツ 〜Dr.インタビュー〜 第2回

EDアプローチ最前線 糖尿病治療は、患者さまとの二人三脚。
ED治療も同じことです。

【専門医の取り組み 第2回】 糖尿病ケアの一環としてED治療に取り組んでいる病院

EDが人生を変えてしまう…。糖尿病治療の中で出会った数々の「人生」が、私をED治療へ導きました。

「先生、オレ、離婚するかも」。もう何年も一緒に糖尿病と闘ってきた40代の男性から、そんな悩みを受けたことがあります。性生活を満足に行えないという想いから、奥さまに申し訳なさを感じていらしたのです。

まだPDE5阻害薬も出ていなかった頃で、彼のEDも改善せず、とうとう離婚してしまうのをただ見守ることしかできませんでした。EDによって人生が変わってしまうことがあるのです。

同じように「先生、僕、結婚できないんですよ」と、糖尿病からくるEDで悩んでいた20代の男性もいます。しかしその頃にはPDE5阻害薬が普及しており、EDも改善。無事結婚できました。心配されていたお子さんも授かることができたのです。

EDが人生を変えてしまうのであれば、ED治療もまた、人生を変えることができます。糖尿病治療で患者さまの人生に深く関わり続ける私にとって、ED治療は欠かすことのできない治療のひとつです。

遅野井 健 院長

那珂記念クリニック(茨城県那珂郡)
遅野井 健 院長

ED診療に必要なのはコミュニケーション能力。糖尿病専門医は、その能力を十分に備えています。

ED治療というと、特別な治療であるという印象を抱かれている方が多いかもしれませんが、実際はいたってシンプルです。投薬による症状改善が基本ですから、診療としては患者さまの必要性や現状の確認、そして禁忌の薬を服用中かの確認くらいです。

新しいガイドラインも発行されたため、それさえ手元においておけば誰でも診療できる時代に入りました。チェックポイントを抜き出してボードにしておけばさらにシンプルです。当院では電子カルテを導入して、服用中の薬と期間が一目で分かるようにしておりますが、従来のカルテシステムでも十分に可能です。

もうひとつ、ED治療を特別に思わせている原因は、そのデリケートさです。しかし我々糖尿病の専門医は日々、患者さまの生活という深く繊細な領域に入り込み、二人三脚で治療を続けています。ここで培ったコミュニケーション能力や想像力があればED診療は延長線に過ぎません。なにより共に築いてきた「信頼関係」 という土壌がありますからね。ぜひ一歩踏み出してみてください。

EDのことまで話せる環境づくりは、何でも話しやすい関係を強めます。わたしの信念でもある「患者さまが困っていることに応えら れるドクター」としての喜びがこれまで以上に味わえるはずです。

「打ち明けてもらう」ことは終わりではありません。
そこから始まっていくED治療を、特別なことにしない関係づくりがポイントです。

院長の遅野井が申しておりますように、「患者さまのハードルを下げる」ことが私たちの役目だと考えています。不妊治療の一環としてEDがとらえられることも最近では増えてきており、奥さまとご一緒に診療にお越しいただいた際には女性の私の方が話しやすいこともあると考えています。

糖尿病はもともと家族や夫婦が一緒になって取り組んでいくもの。その流れの中で、EDも夫婦でともに治療していくケースも今後ますます増えていくでしょう。

「先生、この前もらったあの薬、眠り薬でしょ?」最初の投薬で効き目がなかったことを冗談めかしておっしゃる奥さまもいらっしゃいます。ED治療薬は続けて服用してこそ効果があがるという統計もありますから、このようにフランクにやり取りができる関係があってこそ、背中を後押しし続けて、望む結果まで導いていくことが可能です。

やはり私たちの仕事はコミュニケーション業。糖尿病治療で培ってきた心の触れあいには自信がありますよ。

那珂記念クリニック(茨城県那珂郡)
斎藤 三代子 副院長

患者さまへのアプローチポイント
糖尿病とEDは表裏一体。参考冊子を並列して並べることで、患者さまの認識を変えていく。
待合室に併設したライブラリに、糖尿病冊子とED冊子を並列。「この医院ではEDは、糖尿病診療と同じくらい普通の診療なんだ」と感じさせます。いきなり口で説得しても患者さまの意識は変わりません。まず院内の環境からアプローチしていくことが、この医院の基本姿勢です。
異性の目が気にならない格好のポイントで、アクションツールを配布。
トイレは男性が、異性の目を気にせずにすむ数少ない空間。同時に、自分の性器を意識する空間でもあります。「このカードを見せるだけで 誰にも知られずに診療」という使いやすさも、患者さまのアクションを容易にする効果があります。
診療前の「待機」時間は、冷静に自分を見つめる最適の時間。
一枚のポスターが告白へのひと押しに。
初めてポスターを貼ったその日に効果が。糖尿病で通っていた患者さまが、「実は…」と告白してくれたそうです。ほんのひとときでも、ひとりの時間を過ごす診療前は、患者さまの「あと一歩」を促進するチャンスです。また、これまで見てきた3つのポイントは単独ではなく、連携して行うことでこそ効果を発揮します。「ED診療はこの医院では特別なことではない」という安心感が、アクションへのハードルを下げるのです。

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