

・ 50歳代の男性において、高血圧症、心臓病などの循環器系疾患、糖尿病、高脂血症が勃起機能に有意な影響を与えた(p<0.05)。
循環器系疾患
高血圧症は主に末梢血管の動脈硬化性変化を伴って、陰茎海綿体への血流を低下させると考えられている。 Feldmanら1)は、未治療の高血圧症を有する男性の15%が完全なEDを示し、年齢訂正対照群でのEDの頻度9.6%に比較して高いことを報告している。 一方、高血圧症の治療に用いられる薬剤の影響も原因の一部と考えられる。
糖尿病
自律神経系、末梢血管系、ときに心因的に勃起機能に関与すると考えられている。Feldmanらは、糖尿病患者において完全なEDの頻度は年齢訂正対照群の3倍であると報告している。
高脂血症
Feldmanらは、血清HDLコレステロールの値はEDの危険性と負の相関をすると報告している。
※IIEFスコア(国際勃起機能スコア)
勃起機能に関する質問(各問に0〜5のスケールで解答、満点は30)
問1 ここ4週間、性的行為におよんでいる時、何回勃起を経験しましたか。
問2 ここ4週間、性的刺激による勃起の場合、何回挿入可能な勃起の硬さになりましたか。
問3 ここ4週間、性交を試みた時、何回挿入することが出来ましたか。
問4 ここ4週間、性交中、挿入後何回勃起を維持することが出来ましたか。
問5 ここ4週間で、性交中に、性交を終了するまで勃起を維持するのはどれくらい困難でしたか。
問15 ここ4週間、勃起を維持する自信の程度はどれくらいありましたか。
Feldman HA, et al.:Impotence and its medical and psychosocial correlates:Results of the Massachusetts male aging study. J Urol 151:54-61, 1994.
・同時に疫学調査を行ったブラジル、イタリア、マレーシアの成績1)と比較すると、日本のEDの有病率は39%とずば抜けて高い。
・これは日本が他の国と比較して、人口の高齢化が進んでいるためと考えられる。
Demir T.: Int. J. Urol. 13: 385-388, 2006より改変
・EDの疫学調査のモデルとしてよく引用されているMMAS(Massachusetts Male Aging Study:米国のマサチューセッツ州、ボストン近郊を中心に行われた高齢者のED疫学調査)のデータ1)と比較すると、全体的には日本もほぼ米国と同じくらいのED有病率だが、高齢者は日本の方がむしろ高い。
Romeo JH : The Journal of Urology 163: 788-791, 2000








































